この記事では、VGP2021を受賞して筆者も実際に視聴した納得のおすすめ「開放型ヘッドホン12選」を紹介します!
ヘッドホンはその構造の違いから大きく分けて、「密閉型(クローズド型)」と「開放型(オープンエアー型)」の2つに分けられます。
そして、その構造の違いというのが「ハウジング部」になります。
「ハウジング」とは、ヘッドホンを装着したときにちょうど耳の位置に来る部分で、その中には音を出すために「ドライバ」(振動板)が搭載されています。
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ハイレゾ対応 開放型ヘッドホン おすすめ12選!|VGP2021受賞!
開放型のヘッドホンは意外に種類が多く、同価格帯の「密閉型ヘッドホン」と音質を比較すると、音抜けが良いので音に明瞭感がありステージも広く感じます。
今回は、VGP2021のアワードに輝いた、おすすめのハイレゾ対応「解放型」のワイヤード(有線)オーバーイヤーヘッドホンを11選紹介します。
「密閉型」と「開放型」ヘッドホンの違い【メリットデメリット】
それでは、密閉型と開放型ヘッドホンには、それぞれどんなメリットデメリットがあるのでしょう。
以下に、主な違いを挙げてみます。
密閉型(クローズド)ヘッドホンのメリット
ココがおすすめ
- ヘッドホン内部の音が外部に漏れにくい
- 外からのノイズも耳に入りにくい
- 低音が出しやすく迫力あるサウンド
- ノイズキャンセリング機能がある
密閉型(クローズド)のヘッドホンのデメリット
ココがダメ
- 開放型と比べて音がこもりやすく中高音域が出しにくい
開放型(オープンエアー)ヘッドホンのメリット
ココがおすすめ
- 音がハウジング内にこもらない
- 音の抜けがよく、音場感が広い
- 伸びのある高音がでる
- ハウジングが密閉型に比べて軽いので装着感が軽快
開放型(オープンエアー)のヘッドホンのデメリット
ココがダメ
- 音漏れがする
- 外のノイズが聞こえてしまうので、屋外での使用には向かない
- ユニットが大型になる傾向があるため、持ち運びに向かない
- インピーダンスが密閉型に比べて比較的大きいものが多いのでヘッドホンアンプが必要
外で聴くなら密閉型、ルームリスニングなら開放型ですね。
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ハイレゾ対応 密閉型ヘッドホン おすすめ11選!|VGP2021受賞!
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SENNHEISER HD 599
ギャラリー
製品紹介
主な特徴
- ゼンハイザーHD 5シリーズ-クラス最高峰
- Ergonomic acoustic refinement (E.A.R.)を採用したHD500シリーズのハイエンドモデル
- 空間的な広がりのある驚異のナチュラルサウンド
- 耳に圧迫感がまったくなく、長時間のリスニングも快適
- 大型のイヤーカップと交換可能なソフトイヤーパッドを採用
ポイント
「プリン」の愛称で呼ばれているヘッドホンがこれです(プリン色だから)。
これは新プリンになります(旧プリンはHD 598)。
新プリンには限定モデルの「HD 599 SE」(ブラック)があります。
違うのは色だけです。
人気が高いのには理由があって、旧プリンの音抜けの良さと広い音場(ステージ)はそのままに、新プリンは中低音域の量感と解像度が上がっています。
装着感も軽いので、長時間のリスニングでも全く疲れません。
仕様
【スペック】
- 型式 : ダイナミック・オープン型
- 周波数特性 : 12 ~ 38,500 Hz
- インピーダンス : 50 Ω
- 感度 : 106 dB
- 本体重量(ケーブル、プラグ除く) : 約 250 g
- ケーブル形状 :
- ケーブル1 / 3.0 m (左側片出し)6.3mmステレオ標準プラグ(ストレート型)
- ケーブル2 / 1.2 m(左側片出し)3.5 mm ステレオミニプラグ(ストレート型)
【付属品】
3.5mm 変換アダプター、ケーブル2
AKG K701-Y3【澪ホン】
ギャラリー
製品紹介
主な特徴
- 極めて優れた中高域の再現性と、一つ一つの音を丁寧に描き出して残響音さえも余すことなく再現
- リボン状のワイヤーを使用した「フラットワイヤー・ボイスコイル」を採用することで、ボイスコイルの小型・軽量化と感度が向上
- ダイヤフラムには、2種類の素材を組み合わせた「TWO-LAYERダイヤフラム」構造と中心部と外縁部で厚みを変える「バリモーション・テクノロジー」を採用し、高域特性を維持しながら、ダンパー特性の改善と分割振動を抑制
- 装着するだけでヘッドバンドの長さが調整できるセルフアジャスト機能
- イヤーパッドは取り外しができ、簡単に交換可能
ポイント
2009年に放映されたアニメ「けいおん!」では、人気キャラクター「秋山澪」が K701を装着していたことから、大きな話題になり、どこも品切れ状態になった伝説のヘッドホンが「K701-Y3」 となって、ヒビノから復活!
(K701は国内での正規取り扱いが終了)
別名「澪ホン」。
K701-Y3には「専用のヘッドホンスタンド」が付属しており、使用しないときはスタンドに立てて置いておくことができます。
これが相当格好いい!
音質は開放型独特の抜けの良さに加えて、ギターのエフェクターで例えると、エコー、コーラス、リヴァーブ感が加わって、音が左右だけでなく上下にも拡がる様な立体感を感じることができます。
リファレンスモニターヘッドホンに分類されるのですが、リスニング用としても十分楽しめる上々な音がします。
デザインが秀逸で、美しいホワイトを基調として、優しいグレーにブラウンが配色されており、女性が装着すると絵になりますね。
高い解像度と広いサウンドステージ、音の抜けの良さと残響感が美しく響く、素晴らしいヘッドホンです。
仕様
【スペック】
- 構造:オープンエアー型
- 感度(1kHz):93dB SPL/mW
- 再生周波数帯域:10Hz~39.8kHz
- 最大許容入力 200mW
- インピーダンス:62Ω
- イヤーパッド:アラウンドイヤー、着脱式、ベロア製
- 入力コネクター:標準プラグ(金メッキ)
- ケーブル:3mストレート、片出し
- 質量:290g(除ケーブル)
【付属品】
- 付属品 3.5mmステレオ・ミニプラグアダプター(はめ込み式、金メッキ)、ヘッドホンスタンド
AKG K702-Y3
ギャラリー
製品紹介
主な特徴
- 極めて優れた中高域の再現性。一つ一つの音を丁寧に描き出し、残響音さえも余すことなく再現
- リボン状のワイヤーを使用した「フラットワイヤー・ボイスコイル」を採用し、ボイスコイルの小型・軽量化と共に感度も向上
- ダイヤフラムには、2種類の素材を組み合わせた「TWO-LAYERダイヤフラム」構造と中心部と外縁部で厚みを変える独自の「バリモーション・テクノロジー」を採用
- 装着するだけでヘッドバンドの長さが調整できるセルフアジャスト機能を採用
- 人間工学に基づき立体的にデザインされた「3Dフォーム・イヤーパッド」を採用
ポイント
開放型のリファレンスモニターヘッドホンです。
スピーカーやヘッドホンなど型番末尾に”Y3”とつくものは、ヒビノが代理店で3年保証の付いた製品です(ヒビノ1年+製品保証2年)。
「AKG 澪ホン K701」 と比較した音の違いは、K702 の方がモニターらしいスッキリとした感じがします。
全帯域で音がバランス良く再生され、解像度が高くフラットな印象。
K701がリスニング寄りと言うわけではありませんが、これはもう好みの問題になってきます。
仕様
【スペック】
- 構造:オープンエアー型
- 感度:(1kHz) 93dB SPL/mW
- 再生周波数帯域:10Hz~39.8kHz
- 最大許容入力:200mW
- インピーダンス:62Ω
- イヤーパッド:アラウンドイヤー、着脱式、ベロア製
- 入力コネクター:3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ)
- ケーブル:着脱式、片出し
- 質量:290g(除ケーブル)
【付属品】
- ヘッドホンケーブル(3mストレート、OFC(EK300))
- 標準プラグアダプター(ねじ固定式、金メッキ)
AKG K612 PRO-Y3
ギャラリー
製品紹介
主な特徴
- 上位機種にも採用されている独自のハウジング構造により、音の定位や奥行きを正確に再現
- リボン状のワイヤーを使用した「フラットワイヤー・ボイスコイル」を採用し、ボイスコイルの小型・軽量化と感度も向上
- ダイヤフラムには、2種類の素材を組み合わせた「TWO-LAYERダイヤフラム」構造と中心部と外縁部で厚みを変える独自の「バリモーション・テクノロジー」を採用し、高域特性を維持しながら、ダンパー特性を改善し、分割振動を抑制
- 耳全体を覆う大型のイヤーパッドは滑らかなベロア素材でできており、上質な肌触りで長時間のモニタリングでも快適な着け心地を維持
- 装着するだけでヘッドバンドの長さが調整できるセルフアジャスト機能を採用
ポイント
本体重量が”256g” と一層軽くなっています。
AKG リファレンスモニターとして、原音に忠実な音を聴かせてくれます。
全帯域でバランスの整った音です。
音に味付けはなく、スッキリとした音を聴かせてくれます。
インピーダンスが高いので、アンプは必須です。
仕様
【スペック】
- 構造:オープンエアー型
- 感度:(1kHz) 92dB SPL/mW
- 再生周波数帯域:12Hz~39.5kHz
- 最大許容入力:200mW
- インピーダンス:120Ω
- イヤーパッド:アラウンドイヤー、着脱式、ベロア製
- 入力コネクター:3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ)
- ケーブル:3mストレート(OFC)、片出し
- 質量:256g(除ケーブル)
【付属品】
- 標準プラグアダプター(ねじ固定式、金メッキ)
AKG K240 MKⅡ-Y3
ギャラリー
製品紹介
主な特徴
- 綿密に計算されたセミオープンエアー型の構造により、極めて抜けのよい自然なサウンドを実現
- 豊かで締りのある低域と透明感溢れる中高域を出力し、音の定位や奥行きもリアルに再現
- プロ用モデルのために開発された「XXLトランスデューサー」を搭載
- 「バリモーション・テクノロジー」や「TWO-LAYERダイヤフラム」に加えて、内部構造の最適化とパーツの吟味を徹底的に行い、繊細な高音から重厚な低音までリアルに再現
- 耳全体を包み込む大型のイヤーパッドを搭載し、長時間使用しても疲れない快適な装着感を実現し、イヤーパッドに合皮製とベロア製を同梱
- ケーブルは着脱式でストレートとカールコードの2種類を同梱
ポイント
ハウジングの機構に、セミオープンエアー型を採用。
密閉型特有の音の迫力や低音域の再現性と開放型特有の音場の広さや高音域の再現性といった、それぞれのよさを融合したサウンドが特徴です。
解像度が高いので、楽器の細かいニュアンスをモニタリングすることができます。
音質はウォームな音色で、長時間聴いていても疲れにくく、リスニング用としても使用できそうです。
また、カールコードが付属しており、DTMの際には重宝しそうです。
仕様
【スペック】
- 構造:セミオープンエアー型
- 感度:(1kHz) 91dB SPL/mW
- 再生周波数帯域:15Hz~25kHz
- 最大許容入力:200mW
- インピーダンス:55Ω
- イヤーパッド:アラウンドイヤー、着脱式、合皮製
- 入力コネクター:3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ)
- ケーブル:着脱式、片出し
- 質量:240g(除ケーブル)
【付属品】
- ヘッドホンケーブル:3mストレート、OFC(EK300)/5mカールコード、OFC(EK500 S)
- ベロア製イヤーパッド
- 標準プラグアダプター(ねじ固定式、金メッキ)
GRADO The Hemp Headphone
ギャラリー
主な特徴
- 【麻+メイプル】ハイブリッド構造のウッドハウジング
- 専用チューニングによるダイナミックドライバー
- 心地よい装着感を可能にする新イヤパッド
- ハンド・メイド・イン・ブルックリン
ポイント
GRADO(グラド)最新のLimited Editionモデルとして、高密度に圧縮した麻(Hemp)をハウジングに使用したオープン型ヘッドホンです。
Wood にこだわるGRAD が知り尽くしているメイプル材の音響特性と圧縮した麻(Hemp)のダンピング効果で、鮮やかさと暖かさが共存する新たな「The Sound of Wood」を実現。
表情豊かなローエンドから滑らかに伸びるトップエンドまで、それぞれの素材の持ち味を活かしたワイドレンジ再生を可能にします。
また、ハウジングに合わせて専用ダイナミックドライバーを搭載。
きめ細かな解像度で音楽を忠実に再現する、GRADOのシグネチャーサウンドを提供します。
根強いファンがいることで知られるGRAD(グラド)。
GRADOは高級かつユニークなヘッドホンやイヤホン、カートリッジを製造するブランドです。
ニューヨーク・ブルックリンで60年以上もの間、手作りでこだわりのものづくりをしています。
VGP2021 金賞受賞製品です。
仕様
【スペック】
- ハウジング:麻(Hemp)/メイプル
- 形式:オープン型(オンイヤータイプ)
- ドライバー:ダイナミック型
- 再生周波数帯域:13Hz-28,000Hz
- インピーダンス:38Ω
- 感度:98dB @1mW
- ケーブル:1.7m/3.5mmステレオミニプラグ
- 重量:約300g (ケーブル含む)
【付属品】
- 6.3mm標準プラグアダプター
AKG K712 PRO-Y3
ギャラリー
製品紹介
主な特徴
- 原音の再現性を追求した、独自のハウジング構造を採用。目の前で演奏を聴いているかのように音場が広く、音の定位や奥行きを正確に再現。また、空気の流れを妨げないため、ドライバーの再生能力を最大限に引き出すことが可能
- 新開発の高性能ドライバーを搭載し、従来のオープンエアー型ヘッドホンでは再現が難しかった低域も、鮮明かつ量感豊かに出力
- イヤーパッドには、耳の周りの形状に合わせて自在に変形する低反発素材を採用し、ドライバーが発した音を余すことなく鼓膜に届けることが可能
- 「フラットワイヤー・ボイスコイル」「TWO-LAYERダイヤフラム」「バリモーション・テクノロジー」を採用。高域特性を維持しながら、ダンパー特性を改善し、分割振動を抑制
- 耳全体を覆う大型のイヤーパッドを搭載し、長時間のモニタリングでも快適な着け心地を維持。滑らかなベロア素材でできており、上質な肌触りを提供
- 装着するだけでヘッドバンドの長さが調整できるセルフアジャスト機能を採用
- ケーブルは着脱式でストレートとカールコードの2種類を同梱
ポイント
K701-Y3、K702-Y3の上位モデルになります。
再生周波数帯域が10Hz~39.8kHzなので、ハイレゾの領域と考えていいでしょう。
このヘッドホンから出力されるサウンドはまさに秀逸。
K712 PRO-Y3の音は、K701-Y3の低音域が豊かで心地よいサウンドと、K702-Y3の高音域のモニタリングが容易に行えるモニターヘッドホン的なサウンドが、バランスよく混ぜ合わさっています。
K701-Y3とK702-Y3の強みがハイブリッドされたような音は、AKGらしい音場の広さを感じることができることはもちろんのこと、演奏者の存在も感じられるような出音で、全帯域を絶妙に出力し、音楽制作に楽しさと精密さをもたらします。
仕様
【スペック】
- 構造:オープンエアー型
- 感度:(1kHz) 93dB SPL/mW
- 再生周波数帯域:10Hz~39.8kHz
- 最大許容入力:200mW
- インピーダンス:62Ω
- イヤーパッド:アラウンドイヤー、着脱式、ベロア製
- 入力コネクター:3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ)
- ケーブル:着脱式、片出し
- 質量:298g(除ケーブル)
【付属品】
- ヘッドホンケーブル:3mストレート、OFC/5mカールコード、OFC(EK500 S)
- 標準プラグアダプター(ねじ固定式、金メッキ)
- キャリングポーチ
SENNHEISER HD 660S
ギャラリー
主な特徴
- リファレンスクラスのオープン型有線ダイナミックヘッドホン
- 全面改良された新しいトランスデューサー設計により、高調波歪みを大幅に低減
- 厳選されたヘッドホンドライバーにより、左右の許容差(± 1 dB)を正確に一致させて精度を維持
- 固定とモバイルの両方のハイレゾプレーヤーへの直接接続を可能にする150オームの公称インピーダンス
- 伝導性の高いOFC銅線を採用し、ハンドリングノイズを効果的に抑え、パラアラミドで強度を高めた着脱式ケーブル
- 6.35 mmステレオプラグまたは4.4 mm Pentaconnバランスステレオプラグを備えた接続ケーブルを選択可能
- 6.35 mm ~ 3.5 mmアダプターも付属
ポイント
HD 660Sは、高調波歪みを抑えることでより自然で臨場感のあるオーディオ体験を提供します。
インピーダンスを150Ωに抑えることで汎用性が大幅に向上し、ハイレゾモバイルプレーヤーでもリファレンスクラスの高い忠実度で再生します。
トランスデューサーは超軽量アルミニウムボイスコイルを採用しており、最高レベルのインパルス忠実度を実現。
これら改良により、明瞭な低音、優れた中間周波数特性、優しく心地よい自然な高音が実現され、「本物の音」が保証されます。
HD 660 Sは卓越した精度と透明感を維持しながら、音楽のあらゆる情感やニュアンスを伝える表現力を備えています。
HD 660S の音質を一言で表すなら、「クリアで解像度の高い音質」です。
同じ価格帯の密閉型ヘッドホンと比較すると、開放型特有の音場の臨場感に加え、中高音域の煌めきと伸びが一枚上手です。
見慣れたフォルムと思うでしょうが、これはHD 650 とフレームは同じだからです。
ただ、ドライバはHD 660Sのために新開発されました。
その恩恵で、音にハリがあり解像度が高いので、特にベースやギターなどの弦楽器の音がリアルに感じ取れます。
開放型が苦手な低音域でも、ズシンと沈み込む音がします。
全帯域でクリアで解像度が高くバランスが整った音がするので、開放型ヘッドホンのおいしいところが味わえる機種になっています。
インピーダンスが150Ωと高いので、アンプが必要です。
VGP2021 金賞受賞製品です。
仕様
【スペック】
- 型式:ダイナミック、オープン型
- 周波数特性:10 ~ 41,000 Hz(-10 dB)
- インピーダンス:150 Ω
- 音圧レベル(SPL):104 dB
- 接続ケーブル:6.3mmステレオ標準プラグ、4.4mm Pentaconn (バランス)
- 重量:約260 g(ケーブルなし)
【付属品】
- 収納ボックス付属
- 2年保証
beyerdynamic AMIRON HOME
ギャラリー
主な特徴
- ホームリスニングに最適化されたテスラドライバーを搭載
-
やわらかな装着感
- 着脱可能な両出しケーブル
- 頑丈かつ軽量なセミハードケースが付属
-
熟練した技術を誇るドイツ自社工場でハンドメイド生産
ポイント
「AMIRON HOME(アミロン ホーム)」は、リスニング環境が多様化する現在において、快適なホームリスニングの在り方を改めて追求し開発された、テスラドライバー搭載開放型ヘッドホンです。
「思ってたのと違う!」と良い意味で驚かされるのが、AMIRON HOME を実際に手にしたときです。
各部のパーツの造り込みにメーカーの本気度が伺えます。
例えば、ハウジングのメッシュはパンチングメタルだと思っていたのですが、細い繊維がより合わさってできています。
その上にあるロゴ(beyerdynamicと銘が入っている)はプラスチックではなく、金属製です。
ハンガー、イヤーパッドもかなり良いもので、付け心地もソフトです。
細かいところまで作り込んでいるなと唸りました。
しかもケーブルが両出しなので「バランス接続できるんじゃね?」と淡い期待を描いていたのですが、、できました。バランスケーブル接続(オプション)。
肝心のサウンドなのですが、アンバランスで聴いてみたところ、高音域がキンキンする事も無く全帯域で上手にチューニングされている整った音という印象を受けました。
見た目で勝手に判断すると、レスポンスの良いメリハリの効いた鮮やかな感じがしたのですが、実際は、女性のように嫋やかなサウンドです。
インピーダンスが250Ωと高いので自然と据え置き型アンプが必要になってくる事から、家で腰を落ち着けてまったり音楽を聴くという人にとっては、最良の選択の一つと言えます。
仕様
【スペック】
- 形式 ダイナミック、開放型
- 周波数特性 5Hz - 40,000Hz
- 感度(SPL) 102dB (1mW/500Hz)
- 最大SPL 125dB (200mW/500Hz)
- インピーダンス 250Ω
- 歪率 0.05%以下 (1mW/500Hz)
- 許容入力 200mW
- ケーブル長 3m / 両出しストレート(着脱式)
- コネクター 3.5mm(1/8")ステレオミニプラグ
- 6.3mm(1/4")ステレオ標準プラグアダプター
- 質量 340g(ケーブル含まず)
【付属品】
- ストレートケーブル(3m)、セミハードケース
- 別売オプション バランス接続用4ピンXLRケーブル(品番:B CABLE T1 2G)
AKG K812-Y3
ギャラリー
製品紹介
主な特徴
- 新設計のドライバーはAKG製品で最大の直径53mmで、磁束密度1.5T(テスラ)の強力な磁気回路が駆動。広大なダイナミックレンジを得ながら、微細な信号も精確に再現。
- 銅被膜アルミニウムを使用した2層構造のボイスコイルを採用。極めて軽量で、強磁力の磁気回路とあいまって過渡特性が大幅に改善し、再生帯域も5Hz~54kHzに拡張。
- ダイヤフラムには複合材を使用し、ダンピング性能を格段に向上しながら分割振動を抑制。また、ダイヤフラムの中心部には、筒状のパーツを近接させたエアフロー・ドーム構造を設け、ハウジングへ抜ける空気の流れを制御して歪みを一層低減。
- オープンエアー型のハウジングは内部に不要な共鳴が生じず、生演奏を聴いているかのように自然な音場を実現。
- ドライバーは感度が高くインピーダンスも36Ωと低いため、ポータブル機器で使用する際にも上質なモニタリングが可能。
- 耳をすっぽりと覆うアラウンドイヤータイプのイヤーパッドは、耳の裏側に接する面積を増やした立体構造に加えて、耳の周囲と接する面の形状を保持する3Dスローリテンション技術を採用。頭部側面への圧迫を軽減しながら心地良く密着。また、吸湿性と保湿性に優れた本革のような質感の機能素材「プロテインレザー」を使用しており、イヤーパッド内部の湿度を適度に保持。
- ヘッドバンドは、メッシュ構造で蒸れにくく、長さは11段階に調節可能。ハウジングとの連結部分には、堅牢な金属製の自在継手を採用。自由に動くためハウジングが頭部に対して最適な角度を維持。
- 全体の部品点数を最小限に抑え、磁気回路にはネオジム磁石を使用するなど、軽量化を実現。
- 筐体は、防錆効果をもつアルマイト処理を施したアルミダイキャスト製で優れた耐久性を獲得。ケーブルの着脱部分にはLEMOコネクターを採用し信頼性が向上。
- イヤーパッドの形状を長期間に渡り保持する、木製ヘッドホンスタンドが付属。
ポイント
広大なステレオ音場に精確な音像を描き出すオープンエアー型ヘッドホンのフラッグシップモデル
2020年4月発売の新製品です。
これまでAKG のヘッドホンは「K701-Y3」 に始まり、様々な製品を紹介してきましたが、このヘッドホンは別次元の音がします。
AKG 史上初の53mm 大口径ドライバーを搭載したのをはじめ、新しいテクノロジーをふんだんに搭載して登場した「K812-Y3」は、ハイレゾ音源を聴くために生まれてきた様な印象を受けました。
ステージはワイドでありながら音像はクッキリとしており、定位感もビシバシ決まって、ベースがチョッパー(スラップ)を刻んで弦が跳ねる音、ギターのカッティングでピックが擦れる音、ドラムのアタック音、ヴォーカルの息づかいまで表現してくれます。
そして突き抜ける様な高音域は「素晴らしい」としか表現できないほどです。
「澪ホンK-701-Y3」 も好きな音がするのですが、「K812-Y3」と比べるのはちょっと可哀想です。
仕様
【スペック】
- 構造 オープンエアー型
- 感度(1kHz) 96dB SPL/mW
- 再生周波数帯域 5Hz~54kHz
- 最大許容入力 300mW
- インピーダンス 36Ω
- イヤーパッド アラウンドイヤー、着脱式、合皮製
- 入力コネクター 3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ)
- ケーブル 着脱式、片出し
- 質量 398g(除ケーブル)
【付属品】
- ヘッドホンケーブル(3mストレート、OFC)
- 標準プラグアダプター(ねじ固定式、金メッキ)
- 木製ヘッドホンスタンド
beyerdynamic T1 3rd Generation
ギャラリー
主な特徴
- 改良された高音質かつニュートラルなサウンドパフォーマンス
- 優れた音場表現を実現する開放型
- ポータブルデバイスに合わせた32Ω仕様
- 細部までこだわった高品位パーツを使用
- 様々なケーブルのニーズにこたえる着脱構造
- 快適な装着感
- 熟練した技術を蓄えるドイツ工場でハンドメイド
ポイント
YOUR ELEGANCE, YOUR MASTERPIECE 麗しき、マスターピース
2020年9月にIFA で発表された、テスラドライバー搭載 第3世代開放型フラグシップヘッドホンです。
これと対になる密閉型は前回紹介した「T5 3rd Generation」です。
T1シリーズの初代モデルと2ndは、「セミオープン」でしたが、第3世代目でオープン(開放型)になりました。
インピーダンスもモバイル用途で使いやすい32Ωになっています。
まず、装着した時に驚きました。
耳の後ろ側まですっぽり覆う様に収まるのです。
装着感は最高ですね。
肝心のサウンドですが、見通しが良く明るい広大なステージに、立体的で臨場感が溢れるサウンドに思わず引き込まれます。
高音域は1st、2nd にあったキンとする金属的な音とは明らかに違います。
エッジはしっかり立っているのですが、それがソフトなヴェールで包み込まれているかの様な音がします。
低音域は、セミオープンの時に感じた「圧」が無くなり、美しい抜けの良さが際立ちます。
それでいて決して物足りないという事はなく、ベースやバスドラのアタック音は深く沈み込むと言うより、フォーカスされる様な鳴り方をします。
中音域は粒立ちが良く、描写が細かいので、ヴォーカルの声が控えめに感じることもありません。
総じて、とても綺麗な音階を奏でる、楽器の演奏者のようです。
この音が嫌いだとか、物足りないと思う人はほとんどいないと思います。
32Ωなのでポタアンでも鳴らせますが、このヘッドホンの神髄を確かめるには、やはり据え置き型アンプです。
余裕を持ってドライブさせることで、今まで見たことがない景色が見えるはずです。
この音は好きですね。
仕様
【スペック】
- 形式 ダイナミック、解放型
- 周波数特性 5Hz - 50,000Hz
- インピーダンス 32Ω
- 感度 100dB (1mW)
- 許容入力 300mW
- 最大音圧レベル 124dB (300mW)
- ヘッドバンド側圧 約4N
- ケーブル長 3m / 着脱式 / 両出しストレート 1.4m / 着脱式 / 両出しストレート
- コネクター 金メッキ 3.5mm(1/8")ステレオミニプラグ
- 金メッキ 6.3mm(1/4")ステレオ標準プラグアダプター
- 質量 360g (ケーブル含まず)
【付属品】
- 付属品 両出しストレートケーブル、6.3mm(1/4")ステレオ標準プラグアダプター、専用キャリングケース、クイックスタートガイド、国内保証書
SENNHEISER HD 800S
ギャラリー
主な特徴
- アブソーバー技術でサウンド再生がさらに向上
- 高級感漂うマットなブラックメタルパーツ
- ナチュラルな聴覚体験-共鳴を最小限に抑えたリアルでナチュラルなサウンドフィールド
- 革新的ダイナミックトランスデューサー設計によるヘッドホン史上最大のトランスデュサー
- アンカバー式のイヤーマフで優れた音響を実現
- 高品質マイクロファイバー製ハンドメイドイヤーパッド
- 内部に静音化機能搭載のメタルヘッドバンド
- 特製バランスケーブルはインピーダンス整合で低静電容量
- 高精度の特製ヘッドホンコネクター
ポイント
モダンクラシックなゼンハイザーのリファレンスクラス、HD 800 ヘッドホンは、細部に至るまでありのままの自然な音を届けます。
一見完璧なこの作品をさらに改善するのは簡単なことではありませんでした。
それでもゼンハイザーのエンジニアの飽くなき努力により、開放型アラウンドイヤー HD 800 S でそのサウンド再生性能はさらに飛躍したのです。
ドライバーユニットは56mm径大型リングドライバーを搭載。
通常は別売りオプションとなっている4.4mm Pentaconnバランス駆動用リケーブルも同梱されています。
ダイナミックヘッドホンでこれまで使用されてきた中で最大である56mmサウンドトランスデューサを搭載し、独自のイヤーカップデザインにより、音波をちょっとした角度を付けて耳に向けることで、印象的でナチュラル且つ空間的なリスニング体験を生み出してくれます。
アンバランスケーブルで聴いたところ、クリアで明瞭感がある高音域は溜め息が出るほど美しいです。
バランスケーブルに交換して同じ曲を聴くと、音の粒立ちとセパレーションが良くなって、まるで音の粒子のシャワーを浴びているかのようです。
すっごく気持ちが良いです!
すぅーっと残響を残しながら、どこまでも伸びていく高音域が消えていく様子は、キラキラしてとても印象的です。
そして、楽器の奏者の位置関係が分かるほど、広大なサウンドステージと立体的な音響空間がヘッドホンで実現できるのです。
ジャズ・フュージョンの CASIOPEA を聴くと、シンセの鍵盤に触れるその瞬間、ペダルを踏んでバスドラが深く沈み込む様な一瞬、ギターのカッティングでピックが擦れる音、ベースがチョッパー(スラップ)で弦を弾く音、ヴォーカルの歌い出しとブレスの瞬間の「刹那の空気感まで聞こえてくる」ようです。
アニソンでは、Mayumi Morinagaが歌う「響音-kotone」を聴くと、曲の途中で変調するところがあるのですが、少しフランジャーが掛かった音を今まで何度も聴いているのに、それがとても色っぽく艶やかな感じがします。
洋楽では、Michael Jackson の This is it. の Black or Whiteを聴くと、あまりのリアルさと臨場感にゾクゾクしてくるのが分かります。
マイケルがステージの上を走り回り、オリアンティがPRS のエレキをかき鳴らす情景が目に浮かぶのです。
色々なイヤホン・ヘッドホンを聴いてきましたが、これ程感動したのはこのHD 800S だけです。
開放型でありながら開放型の隙を決して見せない、開放型でありながら密閉型にも負けない、そんなサウンドを高い次元で調和の元に聴かせてくれるこのヘッドホンは正に「神」がかっていますね。
感動ものです。
仕様
【スペック】
- 型式:ダイナミック・オープン型
- 周波数特性:4 ~ 51,000 Hz (-10dB)
:10 ~ 44,100 Hz (-3dB) - インピーダンス: 300 Ω
- 本体重量:約 370g
- 感度:102 dB
- 接続ケーブル:ケーブル長3.0 m (両出し)
- 6.3 mm ステレオ標準プラグ(ストレート型)
- 4.4 mm Pentaconnバランス(ストレート型)
- 保証期間:2年
【付属品】
- マイクロファイバークリニーニングクロス
- マニュアル
- USBフラッシュドライブ
まとめ
「プリン」に始まり、「HD 800S」まで紹介しましたが、気になるものはありましたか?
冗談ではなく、「AKG K-701-Y3」(澪ホン)は、価格が手頃なのにもかかわらず、デザイン面でも音質面でもとても優れており、安かろう悪かろうといった製品ではないので、安心して下さい。
価格以上の音がしますよ。
今回は開放型ということで、AKG を余すことなく紹介しましたが、SENNHEISER も負けてはいません。
HD 800S は値段こそする高級ヘッドホンですが、この音を聴いたらもう元のヘッドホンに戻れないと思います。
今でも「あれ良かったな〜」と、どんどん自分の中で美化されていくのが分かります。
それくらい、「HD 800S + バランスケーブル」で聴いたサウンドは、とても美しくて印象に残っています。
マジで欲しいのですが、筆者の財力では無理っぽいです。
最後に、開放型ヘッドホンの神髄を聴くためには、「ヘッドホンアンプ」が無条件で必要な事は覚えておいて下さい。
今回はここまで。