今回は円形レンズフィルターの革命とも言えるH&Y Filters Japan の「REVORING Vari ND3-ND1000 CPL」と「Magnetic Black Mist for REVORING 1/4」を作例を交えながらレビューします。
「スチル」にも「ムービー」にも兎に角超おすすめできる円形フィルターです。
「REVORING」はDGP2021 SUMMER 金賞受賞製品です。
H&Y フィルター REVORING × BlackMist 1/4作例とレビュー!
文末の作例では、SONY α7SⅢ にFE 85mm F1.4 GM 単焦点レンズを組み合わせて、H&Y 社の「REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm」と「Magnetic Black Mist for REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm 1/4」を取りつけて撮影しています。
絞りは全てF1.4 の解放です。
結論から言うと取りつけていない時に比べて、反射やテカリ、ハイライトとシャドー部のコントラストが抑えられて背景が幻想的なボケ感に変わり、しっとりと落ち着いた色合いになるので、とても効果的な組み合わせだと思います。
FE 85mm F1.4 GM 単体のとろけるような背景のボケ感やシャープなディテールと解像感だけでも素晴らしいのですが、H&Y 社の「REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm」と「Magnetic Black Mist for REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm 1/4」を組み合わせることで、被写体がより魅力的に仕上がる最高の撮影体験が出来ると思います。
REVORING タイプのBlackMistフィルターもあります。↓ これは使用するシーンが増えそうですね。
ブラックミストフィルターを用いた作例はよく「夜の街頭などの灯り」で効果を確かめたものが多いですが、直射日光の強い昼間の撮影でもその効果を確認できたことは僥倖でした。
REVORING、BlackMist1/4共に普段使いのフィルターとして常用するのもおすすめできます。
それでは、日中のフィルター効果「有り」と「無し」の画像を比較してみましょう。
フィルター有りの方が写真の「主題となる花」に目を惹きつけらるはずです。
背景のボケ感や甘やかなディテールの表現は、フィルター有りの方が良い感じだと思いませんか?
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H&Y REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm
従来のレンズフィルターはレンズ径毎に一枚一枚揃えて重ねて取付をする必要がありました。
ねじ込み式なので着脱が面倒でレンズ径毎に用意するのにコストが掛かりました。
またねじ込み式のフィルターを重ねづけするとフィルター同士がひっついて外れなくなったりする事があり、専用レンチを常に用意する必要がありました。
NDフィルターとは?
NDフィルターとは、レンズから入る光量を減らすために使うグレーのフィルターの事でサングラスのようなもの
CPLフィルターとは?
サーキュラーポラライズドライトフィルターの略で、円形偏光フィルターの事。
光の反射をコントロールし、被写体の本来の色を引き出す効果がある。
アダプターリングとは?
サイズの異なるフィルターを装着できるようにする径変換アダプターリングの事。
ステップアップリングやステップダウンリングといった、様々なレンズ径に対応した製品がある。
特徴
H&Y Filters Japan のREVORING は、従来のねじ込み式のフィルターではありません。
「ワンタッチで着脱」が出来る画期的なフィルターです。
REVORING はND3-ND1000までの光量を抑える効果がある可変式フィルターと水面の反射やや草木の葉などのテカリを抑えるC-PLフィルターが一体化したものです。
ND 濃度やC-PL 効果は、フィルターの外周にある棒のようなレバーを動かして自在に変化させる事が出来ます。
またREVORINGは「ワンタッチ着脱」ができるだけでなく、他の対応マグネットフィルターやマグネットレンズキャップを強力な磁気で固定するので、煩わしいねじ込み作業は必要ありません。
REVORING と対応マグネットフィルターを用いるメリットは優れた経済性に加えてこれまでにないスピーディーなフィルターワークを実現可能にし、レンズ径毎のアダプターリングやフィルターを用意する必要はありません。
兎に角一瞬で着脱が出来て、これ一つで済むのです。
絞りバネを応用したREVORING の固着力はかなり強力で、フィルターを持ってカメラをぶら下げた状態で左右に振っても外れることはありません。
(左)Magnetic Black Mist for REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm
(右)REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm
① 縁にギザギザが付いたプレートを時計回りに回転させる
② C-PL効果を変化させるレバー
③ ND 濃度を変化させるレバー
Magnetic Black Mist for REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm 1/4
概要
ブラックミストフィルターはハイライトとシャドー部のコントラストを抑えて落ち着いた色合いにすることができるフィルターです。
逆光や夜のシーンで使用すると光源が拡散され、幻想的でドラマチックな描写を撮影することが出来ます。
BlackMist フィルターは元々広くシネマ業界で使用されていたフィルターで、ポートレート、映像、静物撮影、テーブルフォト、風景、スナップ写真等々幅広く使うことが出来ます。
特徴:ソフトフィルターとの違い
ソフトフィルターはエッジング(ガラス表面への腐食加工)によって光を拡散させてソフト効果を得ます。
対してBlack Mistフィルターは、ガラス内に練りこまれた黒い粒子状の「拡散材」が光を拡散することによってソフト効果を得る事が出来ます。
一般的にエッジングによるソフトフィルターは画面全体が白っぽくなって全体のシャープネスさが損なわれたり、光が楕円状に拡散される傾向がありました。
しかしBlack Mistフィルターはハイライトを拡散しつつも全体のシャープさを損ねないことが大きな特徴です。
夜の街の灯りがぼんやりと滲んで円光源になっているのを見たことがある人も多いと思います。それがBlackMist 効果です。
H&YのBlack Mistフィルターはこれらの特徴を最大限発揮できるよう設計されており、高い解像感を得ながらシャープさとソフトさを両立した優れたフィルターです。
市場にはかなり安価なものも出回っていますが、手を出さない方が無難です。
筆者が試した中で唯一の解像感とシネマライクな効果を得られると感じたのはH&Y 社製のものだけです。
効果が1/2や1/8 のBlackMist フィルターが秋に発売されるそうなので、其方でも是非試してみたいですね。
作例
Camera:SONY α7SⅢ
Lens:FE85mm F1.4 GM
Filters: H&Y Filters「REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm」「Magnetic Black Mist for REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm 1/4」
まとめ
今回はH&Y 社の「REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm」と「Magnetic Black Mist for REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm 1/4」を作例と共に紹介しました。
ここではREVORING とBlackMist1/4 の作例を「スチル」で紹介しましたが、勿論「ムービー」でも使用出来ます。
最近のカメラは手ぶれ補正が強力なので、無理に重たいジンバルに載せて撮影しなくても、REVORINGやBlackMist1/4 を使った素早いフィルターワークが出来る強みを活かして、手持ちで軽やかにより魅力的な映像を撮るのも良いと思いませんか?
またこれまでレンズ径毎にアダプターリングやフィルター類でかさばって重くなっていたカメラバックが、可搬性の高いREVORING 1つで済ますことが出来るのは大きなメリットでもあります。
荷物を軽量化させて省スペース性を高める事は正義です。
筆者はREVORING にBlackMist1/4 を取り付けたままにしてケースにしまってあります。
総じて経済性・可搬性・操作性・効果性・品質の高いREVORING とBlackMist1/4 は、他社製品より遙かに優れた製品だと断言できます。
一般的に可変式のNDフィルターは「Xムラ」が発生してしまうのですが、H&Y ではその対策として「Magnetic ND for REVORING Vari ND3-ND1000 CPL 67-82mm」を用意しています。
この秋に発売されるというBlackMist 1/2 や1/8 は「風景ポートレート」で大活躍しそうなので、早く試してみたいですね。
あとマグネット式と機械式の二重構造のレンズフードがあれば、誤ってフィルターをぶつけたとしても破損を防ぐことが出来るので安心です。
またREVORING は、横からの衝撃には弱いところもあるので、筆者のような特殊なストラップを使っている人は注意しましょう。
今回はここまで。
ではまた。