この記事では、OWC Thunderbolt Dock をレビューしながら、分かりにくいThunderBolt 4 に付いて超解説します。
3つのThunderbolt ポートは個別にデイジーチェーンを構成できるので、1つのThunderboltポートから最大5台のデバイスへ柔軟に接続を構築することができます。
また最新の「Thunderbolt 4」に対応しています。
OWC Thunderbolt Dock のレビューとThunderBolt 4について超解説
OWC Thunderbolt Dock は外部電源(AC アダプター)を使うThunderBolt 4 対応のドッキングステーションです。
ソース側のMac/ PC の電源がオンになると上面にあるOWC のロゴが青く光ります。
ThunderBolt ハブとしても使える10ポート仕様
ThunderBolt 4端子は、前面ソース側に1ポート(Mac/ PC 接続用)/背面レシーバー側に3ポート(ThunderBolt/USB機機接続用)と合計4ポートあるので拡張性はかなり高く、柔軟な接続を構築する事ができます。
またレシーバー側のポートで最大5台のThunderBolt 機器のデイジチェーン接続を構築できます。
USB Power Delivery対応で接続されたパソコンに96Wの電力供給が可能
USB Power Delivery(USB PD)に対応しており、ソース側Thunderbolt 4ポートに接続されたパソコンへ最大96Wの電力供給が可能です。
パソコンと接続されていなくてもThunderbolt/USB機器へ給電可能
レシーバー側に接続されたThunderbolt/USB機器には、各ポートで最大15Wの電力供給が可能です。
またOWC ThunderBolt Dock の電源が入った状態であれば、パソコンと接続されていなくても各機器への給電は継続します。
高速有線ネットワークポート、オーディオジャック、UHS-II対応SDカードスロットを搭載
本体背面に1000BASE-T対応のイーサネットポートを装備しているので、通信速度の速い有線ネットワークが使用出来ます。
本体前面にある3.5mm オーディオコンボジャックは、テレワークやZoomなどのビデオ会議に活用できます。
UHS-II対応のSDカードスロットを搭載しているので、ミラーレスカメラのデータを高速で転送できます。
本体前面にはUSB 2.0 Type Aポートを装備しているので、筆者は板タブでの作業に便利に役立てています。
Thunderbolt/USB-C 対応モニターの接続に対応
マルチディスプレイの構築に役立つレシーバー側3ポート構成です。
解像度は最大で8Kまで出力可能です。
ココがポイント
ドッキングステーションを選ぶ上で注意する点は、ThunderBolt 4 ポートが必ず4ポート(ソース1ポート/レシーバー3ポート)ある事です。ポート数が少ない機種もあるので注意です。
USB ハブとドッキングステーションの違い
先ず頭に入れておきたいのが「USB ハブとドッキングステーションの違い」です。
USB ハブとドッキングステーションの違い
- ドッキングステーションは電源アダプタによる電力供給 (セルフパワー) が行われるため、安定したパフォーマンスを発揮できるのが特徴
- それに対してUSB ハブは、複数のUSBポートを増設したり、まとめたりする為のもので、電源アダプタからではなく接続するPC 等のデバイスから電源供給を受ける
ついつい安価なUSB ハブを購入して仕舞いがちですが、注意が必要です。
(マウスなど消費電力を必要としない物であればUSB ハブで大丈夫です)
自宅やオフィスで外付けHDD/SSD やRAID などのバックアップメディアに常日頃からデータバックアップを行っていたりする人は、外部電源で稼動する「ドッキングステーション」の方が、安定したパフォーマンスを発揮してくれるので不慮の事故に備える事が出来ます。
4K UHD高解像度モニターディスプレイでマルチディスプレイ環境を構築する人も、外部電源のあるドッキングステーションを使う方が良いらしいです。
簡易なUSB ハブは、「外出時の緊急用と割り切った方が良い」と言うのが筆者の持論です。
筆者はミラーレスカメラで撮影したデータを3重にバックアップしているのですが、どれか一つのメディアが破損したり、バックアップに失敗しない様に安定した接続性が担保される「OWC Thunderbolt Dock」を使用しています。
ThunderBolt 4 を選ぶメリット
ThunderBolt 4 を選ぶメリットとThunderBolt 3とThunderbolt 4(USB 4)の違いを、以下の表にまとめました。
USB4を選ぶメリット
- 互換性の高さ
- USB 3.x、USB4 40Gbps、DisplayPort Alt Mode、Thunderbolt 3 40Gbpsに対応(USB 3.2 Gen 2×2は機種による)
- 4K 解像度を2台出力/8K解像度を1台出力
- ThunderBolt 3の様なアクティブ/パッシブ関係なく使える
- ケーブル長が最大2M(ThunderBolt 3 はパッシブ80cm まで/アクティブ2M まで)
- 100W対応
- どんな機器でもスペックのバラ付きが無い
※ Thunderbolt 4とはIntelのUSB4のブランド
ココがポイント
M1 Pro/Max MacBook Pro はThunderBolt 4ポートを搭載
ThunderBolt 4 に対応したおすすめドッキングステーション
メリットの多いThunderBolt 4ですが、いざドッキングステーションを買うとなると迷ってしまいますよね。
ここでは2022年2月3日時点でAmazon で取り扱われている代表的な「ThunderBolt 4対応ドッキングステーション」をピックアップして紹介します。
ThunderBolt 4 に対応したドッキングステーション
それでは筆者独自の評価でランク付けしたドッキングステーションを紹介します。
OWC Thunderbolt Dock
OWC Thunderbolt Hub
Belkin CONNECT Pro 12-in-1 Thunderbolt 4 Dock
Anker PowerExpand Elite 12-in-1 Thunderbolt 4 Dock (APEX)
Anker PowerExpand 5-in-1 Thunderbolt 4 Mini Dock
Club 3D Thunderbolt 4 40Gbps ポータブル 5-in-1
CalDigit Thunderbolt 4 ELEMENT HUB
Razer Thunderbolt 4 Dock Chroma
※ 星の数はThunderBolt 4のハブとしての有用性とデザインなどの主観的な判断になります
おすすめのドッキングステーションは?
最もおすすめするのはOWC Thunderbolt Dock。予算があればRazer Thunderbolt 4 Dock Chroma
また「ドッキングステーションの前面ポートでMacBook Pro と繋ぐのが嫌だ」と言って買い渋っている人を散見しますが、筆者は前面ポート賛成派です。
ケーブルマネジメントの観点からデスク周りをスッキリ見せたいという思惑があっての事だと思うのですが、ラップトップを毎日取り外しするのにポートが背面とかナンセンスだと思います。
Mac Pro の様なデスクトップ機で使うにしても、「ソース側とレシーバー側のポートが同じ背面」にあると筐体の設計が大型化しますし、何よりケーブルを抜き差しする時に事故の元になります。
設計者は、その辺の事もしっかり考えているのです。
おすすめThunderBolt 4 ケーブル
Intel Thunderbolt 認証取得 Cable Matters Thunderbolt 4 ケーブル 2M
Intel Thunderbolt 認証取得 Cable Matters Thunderbolt 4 ケーブル 1M/0.8M
Intel 認証品は妥当な価格ですが、Intel 謹製は高いです。
性能に差はありません。
まとめ
今回の記事では、
- OWC ThunderBolt Dock のレビュー
- USB ハブとドッキングステーションの違い
- ThunderBolt 4 を選ぶメリット
- ThunderBolt 4 に対応したおすすめドッキングステーション
- おすすめThunderBolt 4 ケーブル
について解説しました。
筆者おすすめのドッキングステーションはOWC Thunderbolt Dock またはRazer Thunderbolt 4 Dock Chroma です。
USB TypeーAの周辺機器が少ないのであれば、OWC Thunderbolt Hub またはAnker PowerExpand 5-in-1 Thunderbolt 4 Mini Dock が良いでしょう。
Razer Thunderbolt 4 Dock Chroma は格好いいですよね。
他と比べて割高なのは、RGBイルミネーション代が含まれていると思うしかありません。
間接照明にもなりそうなので良い感じです。
今後増え続ける周辺機器やアクセサリーが必ずしもUSB Type-C とは限らないので、どうせ購入するのならポートが多い方を選んでおいた方が後で幸せになれます。
今回はここまで。
ではまた。